校長挨拶

校長挨拶

「自ら問いを創ろう」

愛知県立豊田南高等学校長 阿部 卓巳

 本校は、昭和55(1980)年4月、「豊田市南部に普通科高校を」という地域の皆様の熱い期待を受けて、若林の地に開校しました。校訓「全力」のもと、「たくましく生きる青年・たゆみなく学ぶ青年・心を大切にする青年」を育てる努力を継続しています。


 新型コロナウイルス感染症拡大の影響が続き、「当たり前が、当たり前でなくなった」新しい生活様式の中ではありますが、今年度も以下の重点目標を掲げ、意欲あふれる生徒・惜しみなく支援する教職員が主人公の「豊田南高校物語」を描き続けます。

①「新型コロナウイルス感染拡大予防」
 感染拡大の脅威を冷静に受け止め、継続的に対策を徹底しながら、何事に対しても教育的な 意義を検討して最良の策を講じ、学校教育は止めることなく前に進めます。

②「あいちラーニング推進事業~主体的に学び続ける生徒の育成を目指して~」
 主管校として、ICT活用の先進校としての情報発信に努め、新設したアクティブラーニングルームの利用を促進して「新しい学習様式」を創造し、生徒の「主体的な学習の促進」を目指します。

③「教職員の働き方改革」
 ICT活用により既存の学習スタイルを見直し、教育の質を落とすことなく、生徒のスタ ディスポーツバランス・教職員のワークライフバランスを維持するため、新しいアイデアを試し続けます。

 これら3つの重点目標を達成するための合言葉が、「自ら問いを創ろう」です。
 私たち教師は、生徒のキャリア形成を考えて「今のうちに学問をしておけ」と学習の機会を与えることはできます。ただし、学問をするか否かは生徒次第です。その生徒の主体性を引き出すのは、共に学ぶ仲間の存在です。仲間がいて、「一緒に学ぼうぜ。これをやってみたら、よくわかった。これを、やるといいぞ。」と語りかけてくれます。語らずとも、隣の仲間が取り組んでいる姿を見て、主体的に自分もやってみようと思うようになります。
 人は、たった一人で大成するわけではありません。忘れてならないのは、協働の大切さです。 まずは自身で考え、他に依存せず個の意見や考え方を確立することが重要です。そして、自立した個が集まって「問い」を共有して「対話」し、何をどうすべきかを決めていくことで、チームのムードが高まります。「問い」を共有することは仲間を増やす上でも、とても大事な方法です。
 実際にチームで、小さな「問い」をたくさん作って共有していると、安心感が生まれ、一人では解決できない「問い」が出てきたときにも安心して「対話」ができます。「問い」を作ること と、創造的な「対話」の関係を作ることは、車に例えれば、両輪です。良い問いをつくることができれば、その問いを考えるための創造的な対話の関係ができますし、対話ができればまた新しい問いが創られます。その基礎となるのは、「自らの問い」であり「対話」なのです。

 本校は、常に「自ら問いを創る」意識の高い集団でありたいと考えています。対話に導かれた主体性あってこそ、「全力」を尽くせます。協働体験は気づきを生みます。答えのない問いに向き合い、多様な考え方が交錯する社会を生き抜く意欲にもつながります。困難と思えることも仲間と一緒なら乗り越えられます。そんな先輩を見て後輩が育ちます。

 さて、まだ見ぬ君も豊田南高校に集い、仲間とともに本校の「全力」を体感してください。 困難を克服した輝きが君の自信を深め、たくましく生き抜く力になると確信しています。